2026年3月のkali2026.1リリースあたりから、以前の投稿で紹介した方法での日本語入力が不可能となっていまして、
今回はその代替策について投稿します。
日本語入力の仕組み
Linuxの日本語入力方式は、①IMEフレームワークと②日本語変換エンジンの2階建て構造となっています。
| アプリの種類 | アプリ具体例 |
|---|---|
| IMEフレームワーク | fcitx, ibus, uim |
| 日本語変換エンジン | mozc, anthy, skk |
上の階と下の階から1つずつアプリを選んで組み合わせれば、日本語入力が可能になります。
先にあるアプリほど推奨です。
複数ずつのアプリを入れておき、切り替えて使うことも出来るようです。(やったこと無いけど)
この2つの階の上に、Firefoxやターミナル、テキストエディタなどのアプリが乗っかります。
今回のトラブルの原因
過去投稿においては2階に ‘fcitx’ , 1階に ‘mozc’ を選択していました(そしてこれが推奨版でした)が、
‘fcitx’ が ‘fcitx5’ にバージョンアップされ、古いバージョンの ‘fcitx(4)’ がサポートされなくなったようです。
さらにはKaliが追従している ‘Debian testing’ で ‘mozc’ のビルド不整合が起き、現在このパッケージが削除されているためインストール不能となっています。
- 2階:fcitx(4) ➡️ サポート切れで使用不能
- 1階:mozc ➡️ 開発中(適用中)で使用不能
と2つとも障害を抱えてしまい、日本語入力が出来なくなってしまいました。
代替策
そこで今回は、2階に ‘fcitx5’ , 1階に ‘anthy’ を選択して、日本語環境を構築してみます。
準備
まずは準備として ‘task-japanese’ と ‘task-japanese-desktop’ をインストールしておきます。
sudo apt update
sudo apt install task-japanese task-japanese-desktop

上記例では、 “すでにインストールされている” とあります。
IMのインストール
下記コマンドで、 ‘fcitx5’ と ‘anthy’ (正確にはfcitx5用のanthy)をインストールします。
sudo apt install fcitx5 fcitx5-anthy

上記例ではすでに ‘fcitx5’ はインストールされています。
Input Methodの設定
kali ー Usual Applications ー Settings からキーボードマークの方のInput Methodを選択します。

もしImput Methodが立ち上がらない場合は、ここを省略して次へ
次の画面は ‘OK’

次の画面では ‘Yes’ とします。(推奨は ‘No’ となっていますが、あえて ‘Yes’ )

次の画面で ‘fcitx5’ を選択します。

‘OK’

fcitx5の設定
再起動します。
kali ー Usual Applications ー Settings ー Fcitx5 Configurationを選択

右欄から ‘Keyboad – Japanese’ と、 ‘Anthy’ の2つを選択し、中央の ‘←’ ボタンで左欄にそれぞれ移動させます。

‘OK’

‘Keyboad – Japanese’ と、 ‘Anthy’ の2つが左欄に登録されています。
fcitx5への設定移行
以前にfcitx(4)を使用していた場合は、fcitx5への移行ウィザードがあります。
kali ー Usual Applications ー Settings ー Fcitx5 Migration Wizard

‘Next’

‘Global Config’ にチェックを入れて、 ‘Next’

移行成功となっています。 ‘Finish’

以上で設定終了です。
fcitxの使用歴が無いなど、 ‘Grobal Config’ を最初から設定する場合には、過去投稿の該当部分をご参照ください。
結果
適当なテキストエディタを開いて日本語入力をしてみます。
‘Ctrl’ + ‘Shift’ キーでモードが切り替わります。(下記は ‘mousepad’ を使用)

変換候補の表示方式が、 ‘Mozc’ とは若干、趣が異なります。

このモードにおいては、左上「半角/全角」キーでかなと英字が切り替わります。
再び ‘Ctrl’ + ‘Shift’ キーで英字専用モードに戻ります。
まとめ
mozcが使えなくなり、日本語入力が出来なくなって1ヶ月経過しました。
とりあえずの応急処置として、 ‘anthy’ で代替してみました。
おそらく数ヶ月後には ‘Mozc’ がfixされ、 ‘fcitx5-mozc’ を追加インストールして設定出来ると思われます。
でも日本語入力のページは比較的人気ページなので、このまま放置しておくのもどうかと思いまして対応策を投稿しました。
‘anthy’ も ‘mozc’ とほぼ同様に使うことが出来るようです。
参考
‘Fcitx’ , ‘Mozc’ , ‘anthy’ それぞれの名前の由来(Chat GPT先生による)
- Fcitx:Flexible Context-aware Input Tool with eXtension 「拡張可能で文脈に応じた柔軟な入力システム」
- Mozc:固有名詞:Google日本語入力のオープンソース版
- Anthy:「安定(あんてい)」に由来 ( ← ホンマかいな ?! )


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