bluetoothアドレス
Bluetoothアドレス(Bluetooth Device Address: BD_ADDR:BDアドレス)とは、Bluetooth機器一台一台に割り当てられている固有の識別番号です。
Wi-FiにおけるMACアドレスに相当するものと考えることが出来ます。
Bluetoothアドレスは48ビット(6バイト)の数値であり、通常は “:” で区切られた2桁ずつの16進数6つで表示されます。
MACアドレスと同じように、上位3バイトは製造メーカーに割り当てて、下位3バイトはメーカーが製品に割り当てます。
つまり上位3バイトを分析すればメーカー名を割り出せます。
ここまではMACアドレスほぼ同じですね。
bluetoothとwifi
bluetoothとwifiは同じ周波数帯域(2.4GHz帯)を使用していますが、歴史的に設計思想が異なっており、目的が異なっているので併存(共存)しています。
さらにbluetoothには、音楽など大容量通信用のclassic系統と、少量データ通信用のBLE(Bluetooth Low Energy)系統の2系統があります。
この3者をまとめると、以下の通り。
| 系統 | 目的 | 優先事項 | 主な用途 | アドレス |
|---|---|---|---|---|
| wifi | 大容量のデータ転送 | 転送データの大きさ | 無線ルータ無線LAN接続 | MACアドレス・固定➡️変動 |
| bluetooth classic | 小容量データを小電力で転送 | デバイスの電池の持ち | 音楽用、ゲームコントローラ、大容量データ通信 | BDアドレス・固定➡️変動 |
| BLE | さらに小容量のデータを極小電力で転送 | 更なる電池の長持ち | IoT用、スマートウォッチ、ヘルスケア機器 | BDアドレス・変動 |
まずはイヤホンの接続規格(buetooth classic)で始まったbluetoothが、スマートウォッチの接続規格(BLE)で更なる省電力接続に進化したという経過です。
近年はwifiのMACアドレスもプライバシー保護の為に変動します。(MACランダム化)
結局、どの通信方法でもプライバシー保護目的でアドレス追跡回避の為にアドレス変動させる流れにあるようです。
BDアドレスの変動について
BDアドレスはセキュリティの観点から変動することがあります。
- Classsic系統はアドレス固定で通信します。(近年の新しいOSでは変動します)
- BLE系統は(プライバシー・セキュリティ上の理由で)通信時にアドレスを変動させます。つまり変動前アドレスと変動後アドレスの2つのアドレスを持ちます。
BLE系統において、変動前のアドレス(すなわち工場出荷時から持つ固有のアドレス)をBLE Public Addressと呼び、これは一生変わりません。
一方変動後のアドレス(Random Address)は変動の具合により、さらに以下の3種類があります。
| 変動アドレスの種類 | 特徴 |
|---|---|
| BLE Static Random | 起動中は固定(再起動などで変わる場合あり) |
| BLE Private Resolvable Address | ペアリング済み機器は識別可能 定期的(15分毎)にアドレス変化 |
| BLE Private Non-Resolvable Address | 完全に匿名(頻繁にアドレス変化) Bluetoothコントローラ自身が使用するランダムアドレス |
まとめ
BDアドレスもMACアドレスも工場出荷時に割り当てられた固定アドレスがあります。
これは世界唯一の、重複の無いアドレスです。
BDアドレス/MACアドレスの確認方法
両アドレス(工場出荷時の固定アドレス)を1行で表示させるには、
bluetoothctl show; ip link
まず最初の ‘bluetoothctl show’ コマンドにて、1行目にBDアドレス(末尾 ’55’ の6バイト数字)が表示されています。(public)とあるのは工場出荷時の固有アドレスのことです。

コマンドライン後半に別コマンドの ‘ip link’ が付帯しているので、下方にMACアドレスが表示されます。
‘eth0′ が有線LANの、’wlan0′ が無線LANのMACアドレスです。(6行目と9行目、末尾が ’53’, ’54’ の6バイトの数字です)

工場出荷時のアドレスとは別に、主にプライバシー保護の為に実際に通信に使用されるアドレスは変動します。
macchangerの投稿でMACアドレスの偽装(変動)について触れましたが、BDアドレスの方がさらに頻繁に変動しているようです。

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