kaliのアップグレード時に苦労したので、その時の解決方法を記録しておきます。
先日、ラズパイに装着して使用していたmicroSDカードが壊れてしまい、kaliが起動しなくなりました。
別のmicroSDカードに新たにkali linuxの再インストールして(書き込んで)、それをラズパイに装着し、無事kaliが立ち上がりました。
書き込んだkaliのバージョンは2024.3でしたので、最新の2024.4へのアップグレード作業を行ったのですが、途中の警告画面が中々厄介で苦労しました。
トラブルが解決できない状態が3週間以上続き、時間を浪費してしまいました。
なので、悔し紛れに投稿します。
トラブルの内容
sudo apt upgrade
上記などでkaliのアップグレード作業をしている時にこんな警告画面が出ます。
で、問題点はこの画面から抜けられなくなることです。
それまでの同様の画面は ” Enter ” キーでパス出来るのですが、ここで突然つかえてしまいます。
このパターンは、初めての経験でした。
警告の内容
データベース管理システムの ” postgresql ” のバージョンが古い(16)ので、これを最新(17)にせよとの警告です。
でもこの警告は、実は ” postgresql ” のバージョンとは関係ありませんでした。
例えば先にpostgresqlだけを17に単独バージョンアップしておいても、その後の統合アップグレード ( sudo apt upgrade ) 時にやっぱりこの警告が出たりします。
場合によっては、 ” sudo apt autoremove ” 時に出ることも。
何というか、傍迷惑な警告です。
解決方法
最初は対処の仕方が分からなくて、 ” postgresql ” 回りの設定を見直してみたり、kaliの再インストールを繰り返したりして悪戦苦闘していたのですが、この12秒の動画で一発解決しました。
要は、この画面が出たら ” esc ” キーを押して、パス(無視)すれば良いということです。
結論的には ” postgresql ” は関係ありませんでした。
1回パスすると次からは出なくなりました。
最初からこの動画を検索して見れば良かった。
いやあ、何回kaliを再インストールしたことか。
新品のmicroSDカードをダメにしてしまいました。
何回も書き換えていると劣化が早く進むみたいで動作不良が起きるようになります。
但し、そうなったものでもドラレコのメディアなどには使えるようですが。
でも何でこんな警告が出るのでしょうね。先に ” postgresql-17 ” にアップデートを済ませているのにも関わらず出ました。
熱暴走対策
おまけです。
ラズパイ5は4Bに比べて性能が上がった分だけ熱も籠りやすいようです。
今回、kali2024.3から2024.4にアップグレードする際、2000以上の大量アップグレードを行うことになってしまいました。
アップグレードの途中、熱暴走で画面がブラックアウトしたことが2回続きました。
普通は長時間のインストール中に何も操作をしないと、画面がブラックアウトした後にすぐにログイン画面に切り替わりますが、この時はいつまで待ってもログイン画面は現れず、一晩待ってもブラックアウトしたままでした。
そこで取ったのが冷却対策、窓を開けて室温を外気温に下げてさらに氷で冷やしながらアップグレード作業を行いました。(時期は12月です)
追補
12月の中旬に新たなmicroSDカードにkaliのインストールを行ったところ、kaliのバージョンは2024.4に上がっており、アップグレードされる数も449ほどでした。
これをアップグレードしたところ、作業中に熱暴走も起こらず、例の ” postgresql ” の警告も出ず、全くスムーズに終了しました。
つまり今回のトラブルは言い方を替えると、ラズパイ用のmicroSD書き込みで落としてくるkaliのバージョンがまだ2024.3であり、最新のバージョンは2024.4になっており、そのアップグレードの差分が大きかった為に起こった出来事だと思われます。
逆にいうと、年4回のメジャーアップグレード(大体2, 5, 8, 11月)の直後あたりにこの現象が起こるかもということです。
まとめ
kaliのインストール中、 ” Enter ” キーでも抜けられなくなった場合は、 ” Esc ” キーを押してみるべし。
今年(2024)は本稿が最終になると思います。(今年の年末は忙しいです。スミマセン)
皆様良いお年を。
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