ALPHV 摘発されたフリして解散

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ランサムウェアグループALPHV(別名Blackcat)が摘発を偽装して解散しました。

ちなみにALPHVは2023年12月に米FBIに摘発されましたがすぐに復活しています。

そして今回は摘発されていないのに摘発されたとのこと。

ALPHVのサイトにはFBIなどのエンブレムが貼られており、さもFBIがこのサイトを押収したかのように書かれていますが、FBIによるとそんな事実は無いそうです。

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ALPHV解散の経緯

ソース

登場人物

まず登場人物は以下の3者です。

1 米国ヘルスケア企業 ” Change Healthcare ”

米国の医療システムにおける医師、薬局、医療提供者、患者間の最大の支払い交換プラットフォーム企業とのことです。

2 ランサムウェアグループ ” ALPHV (別名:Blackcat) “

ランサムウェアを開発しそれをリースして、 ” アフィリエイト ” と呼ばれる実行部隊を被害企業などに侵入させデータを暗号化し、その企業から身代金を得ます。

3 アフィリエイト

ALPHVの手下として、実際に被害企業に侵入するグループです。

多くのグループがあり、今回侵入したグループの詳細は分かっていません。

ALPHVから技術的なサポートを受けながら被害企業に侵入し、データを暗号化します。

それが成功するとALPHVにこれを報告します。

あとはALPHVが被害企業と身代金交渉をして、身代金が手に入るとALPHVとアフィリエイトの間で山分けします。(正確な割合は不明ですが、アフィリエイト側がその75-80%くらいを得る約束です。)

経過

解散理由

理由としては、

ALPHVは32億円という大金をアフィリエイト側と山分けするのが惜しくなってしまった。(約束通りだとその大半をアフィリエイトに分けなくてはなりません。)

そしてこのままお金を持ち逃げして解散することにした。

しかし ” お金の山分けが惜しくて解散しました ” となればいかにも人聞きが悪いです。

これからのダークウェブの世界で住みにくくなります。

そこで苦し紛れにFBIに摘発されたことにした。

といった推測がなされています。

ちなみにALPHVのリーダーは当局(米国務省)から懸賞金を掛けられていました
解散の潮時だと思い至ったのかもしれません。

まとめ

まあこんなことを繰り返していればランサムウェアグループは、アフィリエイト達からの信頼を失っていくでしょうね。

そしてそうなれば現状の犯罪エコシステムも崩壊していくのかも。それが望ましいことですが。

一方、先日はLockBitが摘発されましたが、その後すぐに復活宣言をしており、アフィリエイト達の信頼を得るた為にそのブランドイメージの回復に懸命なようです。

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