外付アダプタAWUS036ACU(ALFA802.11ac AC1200 MU-MIMO USBアダプタ)のParrotでの動作検証です。
今回はParrotでのmanaged modeでの動作検証です。
managed modeとは通常の無線LAN子機としての動作モードです。
Parrot on Raspberry pi 4Bでの動作検証
OSのバージョンは6.0で、 カーネルは5.10.92-v8+です。
![lsb_release](https://joenoji325.com/wp-content/uploads/2024/03/2024030510.png)
ALFAのサポートページの動作確認欄ではparrotの情報はありません。
![ALFA](https://joenoji325.com/wp-content/uploads/2024/03/2024030400-800x646.png)
ドライバのインストール
このページにドライバのインストールガイドがありますが、生憎Parrot用は有りません。
よってDebianに準じてインストールを進めていきます。
![Debian](https://joenoji325.com/wp-content/uploads/2024/03/2024030401-800x821.png)
最後に注意書きとして、ドライバをインストール後に外付アダプタを抜き差ししろと書かれています。
準備
1 ターミナルを開き
2 下記コマンドで ” dkms ” をまずインストール
sudo apt update
![apt update](https://joenoji325.com/wp-content/uploads/2024/03/2024030402.png)
which dkms || sudo apt install dkms
途中の ” || ” は前のコマンド(which dkms:dkmsを自分の中から見つけてくる)が失敗すれば、後のコマンド(sudo apt install dkms:dkmsをネットから探してきてインストールする)を実行しろ、という意味です。
![which dkms](https://joenoji325.com/wp-content/uploads/2024/03/2024030403.png)
dkmsを持っていなかったので、外から呼び込んで無事インストールされました。
which rfkill || sudo apt install rfkill
” rfkill ” は既に持っているとの表示です。(なので改めてインストールはしない)
![which rfkill](https://joenoji325.com/wp-content/uploads/2024/03/2024030404.png)
which git || sudo apt install git
” git ” も既に持っているので、改めてインストールしません。
![which git](https://joenoji325.com/wp-content/uploads/2024/03/2024030406.png)
以上で準備は終わりです。
ドライバのダウンロード
githubの所定の場所からアダプタのドライバをダウンロードします。
github : 有名なプログラム開発の場、置き場
今回はそこで ” morrownr ” さんが開発して公開して下さっているものを落としてきます。
” clone ” とはコピーして落としてくるコマンド。githubのリポジトリ(プログラムなどの置き場)である ” 88x2bu-20210702.git ” をコピーして落としてきます。
git clone https://github.com/morrownr/88x2bu-20210702.git
![git clone](https://joenoji325.com/wp-content/uploads/2024/03/2024030405.png)
ドライバのインストール
ドライバをダウンロードした場所まで行って
cd 88x2bu-20210702
インストーラーを実行します。(インストーラーは実行型のシェルスクリプトになっています)
sudo ./install-driver.sh
![install driver](https://joenoji325.com/wp-content/uploads/2024/03/2024030407.png)
ところが、インストールするには ” bc ” というプログラムが足りないので、それを先にインストールするようお達しがありました。
” bc ” は数値計算コマンドです。
というわけで、「bcを探して、見つからなければインストールして」とのコマンドを実行。
which bc || sudo apt install bc
![which bc](https://joenoji325.com/wp-content/uploads/2024/03/2024030408.png)
無事 ” bc ” のインストールが終わりました。
その後ドライバインストールに再挑戦。
sudo ./install-driver.sh
今度は無事インストールに成功しました。(少し時間がかかりました。)
ドライバの存在確認
find /lib/modules/ ‘uname -r’/ -name “88x2bu-ko”
‘ uname -r ‘ の所にはカーネルのバージョンが入ります。
uname -r コマンドでカーネルのバージョンを確認し、それが ” 5.10.92-v8+ “でしたのでこれを ” ‘uname -r’ ” の所に代入して、
![uname](https://joenoji325.com/wp-content/uploads/2024/03/2024030512.png)
検索にヒットしたので、ドライバの存在が確認できました。
或いは下記コマンドでも行けます。
find /lib/modules/ -name “88x2bu.ko”
![find /lib/modules/](https://joenoji325.com/wp-content/uploads/2024/03/2024030409.png)
ここで外付アダプタを抜き差しです!
ルータとの接続
まずは普通にアクセスポイント(ルータ)と接続してみます。
ちなみにルータはBuffaloのWSR-3200AX4Bです。
外付アダプタをUSBポートから抜き差しするとインジケーターランプが点滅を始めました。どうやら認識されているようです。
![ALFA adaptor](https://joenoji325.com/wp-content/uploads/2024/03/2024030521-800x1067.jpg)
画面右上のWi-Fiマークをクリックすると、認識されているデバイスが増えています。
![wifi](https://joenoji325.com/wp-content/uploads/2024/03/2024030522a-800x600.jpg)
下段(Realtek RTL88x2bu)が外付アダプタですので、その段のAvailable networksから接続する電波を選びます。
無事接続できました。
![wifi](https://joenoji325.com/wp-content/uploads/2024/03/2024030523-800x636.jpg)
ダブル接続でスピードを測ると
![speed](https://joenoji325.com/wp-content/uploads/2024/03/2024030511.png)
ここ(職場)はあまり電波状況が良くないです。(建物の端っこで電波が弱い)
ネットワーク状態の検証
ip a
wlan0(内蔵アダプタ)、wlan1(外付アダプタ)ともIPアドレスを貰っています。
![ip a](https://joenoji325.com/wp-content/uploads/2024/03/2024030531a-800x720.png)
iw dev
wlan1、wlan0ともmanagedモードであり、電波に接続されています。
![iw dev](https://joenoji325.com/wp-content/uploads/2024/03/2024030532a.png)
まとめ
外付アダプタAWUS036ACU(ALFA802.11ac AC1200 MU0MIMO USBアダプタの、Parrot OS Security Edition 6.0 on Raspberry Pi 4Bでの無線LAN使用は可能でした。
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