久しぶりの医療モノです。今回もどうしても言いたい事があるので。
私はワクチン賛成派ですが(特に子宮頸がんワクチンとかは大賛成)、新型コロナワクチンのみは大反対です。今回はその理由を解説。
正直、新型コロナワクチンは、その他の善良なワクチン達の印象を悪化させ、風評被害を与えていると思っています。
コロナワクチンさえ無ければ、もっとワクチン全体のイメージが改善するのに。
ワクチンの必要性とは
ワクチンが最も必要とされる疾患は、①死亡率が高い疾患かつ②治療法が無い疾患です。
例えば狂犬病はそれに当てはまる典型的な疾患です。
- 狂犬病ワクチンは狂犬病の犬に噛まれてから打っても間に合うワクチンです。
- 狂犬病が発症した後の死亡率は100%(正確には人類史上1人だけ救命例が有るので、ほぼ100%)であり、海外の犬やコウモリなどが持っている狂犬病ウイルスが原因です。
- 治療法が無く、ワクチンを打てば助かるので、ワクチンを打つ場合と打たない場合の生存率の比は100%:0%です。
つまり狂犬病はワクチン以外の治療法がない、致死率100%の疾患です。
なので狂犬病ワクチンは、例えワクチン陰謀論者や反ワクチン原理主義者といえども進んで打ちに来るであろうスグレモノです。打たなければ100%死にますからね。(ワクチンは5回程度打ちます)
なお、日本の犬は狂犬病ウイルスを持っていません。
そして一般的には、この定義から外れていくほど、つまり①死亡率が低くなるほど、そして②治療手段が充実しているほど、ワクチンとしての必要性が薄れていきます。
そしてコロナワクチンはこの2点に照らせば、必要性はかなり薄いものとなります。
必要性の薄いワクチンは、ワクチンの危険性(副作用・副反応)とのトレードオフとなります。
新型コロナ感染症を取り巻く環境の変遷
疾患自体の軽症化
2019年の暮に発見されたCOVID-19(新型コロナウイルス)感染症は、最初は有名人をバタバタと死亡させるほどの恐ろしい病気でした。
しかも何しろ見つかったばかりなので、確定診断の体系も確立しておらず、有効な治療薬もありませんでした。
しかし、それから4年以上が経過して死亡率は低下しました。「近所でコロナが出た!」と騒ぐ人はもはや居ません。
検査診断方法・治療法の確立
さらには、検査体制が確立しました。コロナかどうかは15分程度でわかります。
そして、治療薬も内服や点滴など複数種類があり、病院・薬局に普及しています。
全体としては、新型コロナウイルス感染症は、初期と比べて全く怖い病気ではなくなってしまいました。
mRNAワクチンの副反応・副作用の多さ
新型コロナワクチンであるmRNAワクチンは心筋炎など、明らかに従来型のワクチンよりも副反応・副作用が多く、死亡数も多いです。
ここ3年間の新型コロナワクチンによる死亡数(因果関係が否定できない死亡数)は、コロナ以外の全部の種類のワクチンによる44年間分の合計死亡数を上回っています。
ワクチンの接種数全体を母数として見た場合の副作用の発症率としては十分に少ないのですが、それでも他の従来のワクチンの副作用から比べると、かなりの多さです。(正確な数字は計算できませんが、ここでは100倍として話を進めます。)
宝くじに例えるならば、
一般のワクチンを打つ度に、マイナスの宝くじを1枚買います。もしマイナスの宝くじが当たるとワクチンの副作用で死ぬとします。
そしてコロナワクチンの場合は、そのマイナスの宝くじを1度に100枚買うわけです。
死ぬ確率が上昇するのは確かですが、100枚くらいではそう簡単には宝くじに当たらないのもまた事実です。
補償額の減額
NHKのサイトによると、国から支給される副作用死亡時の補償金がちゃっかり(しかもこっそりと)減額されています。(4500万から2600万〜780万に減額。)
つまりまだ副反応・副作用死はこれからも起こると、お国は予想しています。(もし副反応・副作用死が無くなると考えているなら補償金を減らす必要はないもんね。)
お国はどうも高齢者施設などでの集団発生を心配しているように思えます。
まあこれが一度発生すれば、現場が筆舌に尽くしがたい大変な状況になることは確かなので、その気持ちもわかりますが。
レ○リコンワクチンについて
巷で騒ぎになっているワクチンですが、感染する(ワクチンの効力が伝搬する)との説は、個人的にはどうかなと思います。(検証データが無いので何とも言えませんが)
スパイク蛋白がずっと作られ続けたらという仮定もありますが、これもあと15年くらいは待たないとしっかりとしたデータが出てこないように思います。逆に言えば発売するのが15年早いとも。
いずれにせよ、そもそもワクチンの必要な疾患ではないということで、ワクチンの必要性の議論は終了で良いかと思います。
まとめ
結論:副反応・副作用死の多いmRNAワクチンは非常時のみの緊急使用に限定するべきで、平時の今は使用を控えるべきです。
新型コロナワクチンは3-4年前の非常時ならいざ知らず、今はそもそも必要のないワクチンです。
今では他のワクチンの面汚し的立ち位置になっており、他のワクチン達にとって端迷惑で残念な存在です。
という訳で、自分の病院ではコロナワクチン接種事業は出来ればやりたくないと個人的には思っていました。が、周辺住民のお年寄りの中には根強い要望もあるようで、どうやらやることになりそうです。(私が出張で居ない間に事が決まってしまいました。)
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