Kali linux on Raspberry pi 4B及び5が、両方ともほぼ同時にアップグレード作業が出来なくなってしまいました。
今回はその顛末記です。
経過
2024年6月に入った頃より、Kaliの定期のアップグレード作業中に下記のエラーが出るようになりました。
” E: Unmet dependencies “
ラズパイ4Bと5の両方ともです。
お達し通りに、
sudo apt –fix-broken install
とコマンドをTryしても一向に問題は解決しません。アップグレードが行われていない様子です。
最初は2つのラズパイに同時に問題が発生したので、Kali側(ローリングアップデート)の問題かなと思い、しばらく様子を見ていました。
復旧作業
ラズパイ4Bの復旧
しかしそれが長く(2週間以上)続いたため、これはおかしいと思い、まずはラズパイ4Bの方のmicroSDカードにKaliを再インストールすることにしました。
すると、書き込みは出来るのですが、検証でエラーが出ます。(「ハッシュ値が一致しない」とのアラートが出続けます。)
何度やっても同じ結果で、そのうちmicroSDカードの初期化も出来なくなりました。
どうやら1年前に買ったこのmicroSDカード、使用不能になってしまったみたいです。
JNHのPhenix。中国製です。
1年は短い気もするが、安かったのでまあこんなものでしょうか。
今度はブランドものを購入しようとしたら、A社からの配達が届かない。
” 配達済み ” となっているのに、現物が届いていないというやつです。
これの対処に時間を使ってしまい復旧はさらに遅れました。
気を取り直して128GBのブランド物microSDをR社から購入。
それでようやく無事インストールが出来ました。
アップグレード作業も滞りなく行えています。
ラズパイ5の復旧
なお、ラズパイ5の方は既存のmicroSDへの再インストールで復活しました。
これは流石に買って2ヶ月なので大丈夫でした。
しかしこのラズパイ5購入時にバンドルされていた怪しいKEXINはいつまで持つのか?
まとめ
アップグレードが不可になった場合は、ストレージ(microSDカード)に問題が起こっている可能性があるという話でした。
言い換えるとmicroSDカードが障害されるとアップグレードが出来なくなるということ。
microSDカードの信頼性は今一つなので、重要なデータはクラウドに上げておくべきでしょう。
私の場合は元々重要なデータは全く無くて、おかげで何回もインストールを繰り返しているけどノーダメージですけど。
最近は日本語化設定するのも面倒になってきました。
ラズパイのストレージに使うmicroSDカードは安さで選ばず、ブランドと評判で選ぶべきかも。
2024年7月28日追記: 偽造品も出回っているようです。1TBと表示されているのに64GBしか書き込めず、それ以上は書き込むフリ。ひどい。
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