Kali 2024.3アップグレード詳細

Kali linux 2024.2から2024.3へのアップグレード内容を調べました。

2024年8月上旬頃に2024.3にアップグレードされたようです。

現時点ではまだブログ上でのアナウンスはありません。

アップグレードの概略

大きくは以下の4点でした。

以下、順にご紹介。

以下の3ツールが新規採用されています。

5 Password Attacksの 3) Passing yhe Hash Tools と、8 Exploitation Toolsに新規登録されました。

kaliに解説ページがありますが、まだ日本語の適当な解説ページはないようです。

6 Wireless Attacksの 1) 802.11 Wireless Toolsに新規追加されました。

11 Forensics の2)Forensic Caving Toolsに新規追加されました。

5 Passwords Attacksの、3) Passing the Hash Tools (pth) のツール群が整理統合されました。

” pth-curl ” から ” pth-wmis ” までは、 ” passing-the-hash ” パッケージに包含されました。

包含されたそれぞれツールはコマンドで呼び出せます。

” pth-xfreerdp ” は、 ” xfreerdp ” として独立しています。

” pth-xfreerdo ” の帰属は不明です。

以下のように名称が変更されています。

有名なZAP(Zed Attack Proxy)が、ZAPROXY に名称変更されました。

以下の2ツールが削除されました。

2 Vulnerability Analysis の、1)Cisco Tools及び、 9 Sniffing &Spoofingの 2)Spoofing & MITMから削除されました。

但し、普通の ” yersinia ” は残っています。

11 Forensics の、 2)Forensic Caving Toolsから削除されました。（その代わりに ” readpe ” ツールが採用されています。）

今回は3ツール追加、2ツール削除、統合により11ツールが2ツールに統合され、最終的な差引では8ツール減りました。

普段のアップグレードと同じ程度の変化です。