digコマンド(2)

Linux
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DNSサーバに直接問い合わせを行うdig(Domain Information Groper)コマンドについて、前回の続きです。

オプション

主なオプションです。

オプション意味
+short簡潔表示
+noall +answerAnswerのみ表示
+traceルートから辿る
+norecurse再帰なし
-tタイプ指定

オプション記号が “+” なのが何とも違和感たっぷり

オプション “+trace” について

オプション “+trace” はルートから順に権威サーバーに問合せを行うオプションです。

本サイトのドメイン名の問合せ結果です。

DNS解決の階層構造をそのまま表示します。

+trace

カラムの意味

ルートゾーン( “.” ) TTL IN(クラス) NS(ネームサーバ) ルートDNS

+trace2

TLDゾーン( “com.” ) TTL IN(クラス) NS(ネームサーバ) .com管理サーバ

問合せゾーン( “joenoji325.com.” ) TTL IN(クラス) NS(ネームサーバ) 管理ネームサーバ

の順に表示されています。

下から2段目の回答行(A)は、

 問合せドメイン TTL IN(クラス) A 回答されたIPアドレス

となります。

途中の長いテキストはセキュリティ関連の記載です。(次項)

DNSSEC関連レコード一覧

以下は、DNSセキュリティ(DNSSEC)の関連レコードです。

レコード役割
RRSIG署名本体
DNSKEY公開鍵
DS親ゾーンとの接続
NSEC/NSEC3存在しない証明

RRSIG

RRSIG(Resource Record Signature) はDNSSECで使われる「DNSレコードの電子署名」の本体です。

rrsig

以下、フィールドの意味

フィールド意味
com.対象レコード名
86400TTL
INクラス
RRSIGレコードタイプ
DS署名対象レコードタイプ
8アルゴリズム番号(別表)
どの暗号で署名されているか
1ラベル数
86400元レコードTTL
20260306050000有効期限
20260221040000署名開始日時
21831キータグ:鍵の識別番号
.署名ゾーン
ovitjlog…実際の電子署名

別表 主なアルゴリズム番号

アルゴリズム番号使用されている暗号暗号の状況評価
1RSA/MD5古い方式❌ 廃止
3DSA/SHA1DSA署名❌ 非推奨
5RSA/SHA-1初期DNSSEC⚠ 非推奨
7RSASHA1-NSEC3-SHA1NSEC3用⚠ 非推奨
8RSA/SHA-256現在主流⭕ 推奨
10RSA/SHA-512高強度RSA
13ECDSA P-256 / SHA-256軽量・高速⭕ 推奨
14ECDSA P-384 / SHA-384高強度ECC
15Ed25519高速・安全⭕ 最新推奨
16Ed448さらに高強度

下線は現在の主流 青下線はセキュリティ上問題あり

DNSSECの検証時、対応するDNSKEYと同じアルゴリズムで署名検証が行われます

セキュリティ視点での観察ポイント

観察ポイントチェックする内容
有効期限署名切れの検出
アルゴリズム番号使用する暗号の弱さを確認
キータグ鍵ローテーション確認
RRSIGの有無DNSSECが有効かどうか

nslookupとの違い

旧コマンドの “nslookup” との比較

dignslookup
情報量詳細少なめ
自動化しやすいやや弱い
備考主流非推奨傾向

まとめ

まとめと言いながらも、今回はあまりまとまり無くdigコマンドについての追加情報を投稿しました。

まあ今回は資料編ということで。

最近本職仕事が忙しくなってしまって(定年間近なのに…)ブログに十分に手が回りません。(言い訳)

ヘルプ

以下は “dig” コマンドのヘルプです。

help1
help2
help3
help4

付)オープンリゾルバについて

オープンリゾルバとは一般に公開されているDNSリゾルバです。下記は一例です。

IP運営備考
1.1.1.1Cloudflare速度・プライバシー
8.8.8.8Google Public DNS安定性
9.9.9.9Quad9マルウェア対策

それぞれのDNSリゾルバを用いて問合せを行った結果。

1.1.1.1
8.8.8.8
9.9.9.9

結果自体は同じものが返ってきています。(当たり前ですけど) 

3者(1,1,1,1)(8.8.8.8)(9.9.9.9)の問合せ時間は、それぞれ212mSec, 136mSec, 20mSecでした。

オープンリゾルバのうち優秀なものを見つけ出してくれるツールもあります。

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