2025年11月の中旬くらいに2025.4へアップグレードがあったようです。

今回のアップグレードでの新規追加は2ツール、除外は1ツールです。
新規追加されたツール
以下の2ツールが追加されました。
pyinstaller
“02-Resource Development” に追加されました。

“Python” で書かれたコードを実行可能ファイル(exe:Windows、app:macOS、ELF:Linuxなど)に変換するツールです。
rdesktop
“10-Lateral Movement” に追加されました。

RDP(リモートデスクトッププロトコル)接続を行うコマンドです。
除外されたツール
以下の1ツールが除外されました。
yersinia
“09-Discovery” にあった “yersinia” が除外されました。
医療界でyersiniaと言えばペスト菌 (yersinia pestis) のことですが、linuxのツールにおいてはレイヤー2プロトコルの脆弱性をテストする統合フレームワークだそうです。
分類の変更
“8-Credential Access” 内にあった細分類 “Pass-the-Hash” のツール群が、細分類ごとほぼ全て “7-Defense Evasion” に分類変更されています。

“09-Discovery” の中の細分類が変更となり、5項目目の “Network Security Appliances” と12項目目の “SSL/TLS” が追加されています。

09-Discoveryの中の細分類の変更です。
| 2025.3 | 2025.4 |
|---|---|
| (05)Network Service Discovery 9ツール | (06)Network Service Discovery 6ツール (12)SSL/TLS 3ツール |
| (11)System Network Configuration 9ツール | (05)Network Security Appliances 2ツール (13)System Network Configuration 6ツール *1ツール除外 (yersinia) |
まとめ
kali2025.4の変更点の速報でした。
今回はツール群に介してはマイナーチェンジのようです。

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