自分のIPアドレス(インターネット上の住所)の調べ方です。
グローバル(パブリック)IPアドレスとローカル(プライベート)IPアドレスの違い
グローバルIP
グローバルIPはインターネット上の住所であり、世界中で重複しない1つだけのアドレスです。電話番号に例えると会社の代表電話番号に相当します。IPアドレスは0から255までの4つの数字で構成されています。これはプロバイダによって付与されている番号です。
ローカルIP
ローカルIPは会社内の内線番号に相当します。同じように4つの数字ですが最初の2つは固定しており192 . 168 . X . Y(XとYは0-255までの数字)の形式をとります。(正確には10 . X , Y , Zや172 . X . Y . Zの形式もあるけど省略)
この両者を変換するのが内と外の境目にあるルーターです(正確にはルーターが持つNAPT機能)。このルーターは電話に例えると交換機(交換手)に相当します。
ローカルIPはルーター(正確に言えばルーターに内蔵されているDHCPサーバー)によって付与されます。(或いはネットワーク管理者が最初から割り当てておきます。)
グローバルIPの調べ方
「グローバルIP」などで検索すると、自分のグローバルアドレスがどう見えているかを教えてくれるサイトがヒットします。例えばCMANがあります。
実はグローバルアドレスを誤魔化すことも出来るのですが、特別なことをして誤魔化していなければ、ここに出ている数字が自分のグローバルIPアドレスになります。
ローカルIPの調べ方
ターミナルのコマンドで
ip a
aはオプションではなく、オブジェクトです。addressの略。なのでハイフン ” – ” は付いていません。
ip address
でも同じ結果が得られます。
表示された結果は次の通り、(画像は一部のみ表示しています)
(注)ラズパイ4bは有線LANでも無線LANでも繋ぐことができます。
3行目 1: から後はループバック(自分自身を宛先として送受信する特殊な通信)の宛先情報
10行目 2: から後は有線LANの情報。有線ケーブルには繋いでいないのでこれは現在死んでいます。(当然IPアドレスも割り振られていない)
13行目 3: から後が無線LANの情報。この欄の紫字で書かれた192 . 168 . 11 . 11がローカルIPになります。
その他、MACアドレス(機器固有のアドレス=個人名のようなもの)や、IPv6の情報が出ていますが、ここでは割愛します。
ローカルIPを調べるには沢山の方法がありますが、もう一つご紹介しておきます。
hostname -I
hostnameは自分の名前を表示するコマンドですが、-IのオプションをつけるとローカルIPを表示します。
最初のコマンドは自分の名前(ここではkali-raspberry-pi)を表示し、オプション ( – I ) をつけると192 . 168 . 11 . 11 とローカルIPを表示しています。なおこれに続く240b:から始まる英数字(全部で4桁が8つあります)はIPv6のアドレスです。
まとめ
- グローバルIPは「CMAN」で調べる
- ローカルIPは「 ip a 」や「 hostname -I 」で調べる
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